東北大学編入体験記・不合格(平成30年度入学)
はじめに
東北大学は私がどうしても行きたかった大学だったので、落ちた時のショックはとても大きかったです。
受験情報
- 受験日:平成29年8月21日(月)・22日(火)
- 受験学科:工学部 機械知能・航空工学科 (航空宇宙工学コース志望)
- 受験会場:青葉山キャンパス
- 服装:1日目・2日目ともにスーツ (1日目は私服の人もいました)
- 倍率:4.25倍(34人中8人合格)
- 結果:不合格
筆記試験
過去問を早く取り寄せて、実際の問題を見るのが一番いいと思うので軽く書きます。
・数学(問題用紙A4、回答・草稿用紙A3白紙)
オイラーの公式から三角関数の公式を求める問題、三角関数を含む関数の増減表を書く問題、3次元の媒介変数で表された関数の接線ベクトルや接線の方程式を求める問題、線形代数(掛け算・逆行列・固有値・固有ベクトル)の問題が出題されました。今年は数列が出題されませんでした。大体の傾向は例年と同じでした。過去問で出題された分野の周辺知識も勉強しておくといいと思います。
・物理(問題用紙A4、回答用紙A3白紙)
空気抵抗のある場合とない場合の自由落下の速度を微分方程式を解いて求める問題、上下にばねの付いた質点を横に引っ張った時の最高速度を求める問題、少し複雑なコンデンサの各物理量を求める問題、薄膜による干渉の問題が出題されました。例年と同じ傾向でした。熱力も出たことがあります。数学で微分方程式が出ないので、物理で出題されることがよくあります。
・化学(問題用紙A4、回答用紙A3白紙)
標準自由エネルギー変化についての問題、金属元素に関する穴埋め問題、NaCl型配置の原子間距離の問題、構造異性体を書き出す問題、幾何異性体の沸点の違いの説明問題、高分子化合物の問題、反応から有機化合物を求める問題などが出題されました。ほかにも何問か問題がありましたが、忘れました。今年は、大学範囲から標準自由エネルギー変化の問題が出ました。ただ、誘導が付いていたので、がんばれば解けると思います。そのほかの問題は、例年と同じ傾向でした。電卓がないと計算できない問題があったからかもしれませんが、電卓が配られました。
スコアは585点で提出しました。私の知っている合格した人は、800点以上のスコアだったので、高ければ高いほどいいと思います。
面接
・面接情報
試験官の人数:3人
時間:10分ぴったり (タイムテーブルが組まれてました)
面接室の数:3つ (東北大学から遠い人から面接されます)
雰囲気:ゆるめ
・内容
情報収集はインターネットだけか
志望動機
卒研のこと
大学院への進学について
大学院卒業後の進路
得意科目
併願校
・面接の備考
面接の内容は上記のようなものでしたが、志望動機や卒研の内容から話題を広げていろいろ聞かれました。志望動機や卒研の内容から聞かれそうなことの返答は準備しておいたほうがいいと思います。また、面接が始まって最初に、情報収集はインターネットからだけか、オープンキャンパスに来たかと質問されたので、オープンキャンパスには行ったほうがいいかもしれません。待機室は、教室のような場所で、待機中は話ができる雰囲気ではありませんでした。面接官の方は、こちらの話をよく聞いてくれるので話しやすかったです。
全体を通して
他の大学に比べ、編入試験の対応(受付や試験問題の配布など)がしっかりしていました。携帯電話や電子機器は、筆記試験中は配られる封筒に入れなければなりませんでした。筆記試験の難易度はそれほど高くないと思うので、満点を取るつもりでがんばったらいいと思います。今、東北大学は日本でもトップクラスに環境のいい大学なので、ぜひ、狙っている人はがんばって入学してください!